4月12日から14日にかけて日本付近を通過した低気圧群について。
このページでは気象庁のサイトの天気図を使用しています。
4月14日6時の天気図をみると、東海地方に前線を伴った低気圧があります。また、サハリン付近にも前線を伴った低気圧があります。これらの低気圧や前線によって、日本の南岸を中心にまとまった雨が降りました。
主な各地の降水量は次の通りです。
高知:140.5mm
大阪:12.0mm
名古屋:22.0mm
東京:36.5mm
前橋:1.5mm
新潟:14.5mm
秋田:22.5mm
札幌:3.5mm
これらの低気圧の発生から順次見ていきます。
モンゴル付近に1014hPaの低気圧が発生しました。
この低気圧の西側に別の低気圧が発生し、最初の低気圧は消滅します。
低気圧は1008hPaと少し発達し、前線を伴います。
前線を伴った低気圧は中国東北区に進み、別の低気圧が華北に発生します。
中国東北区の低気圧は沿海州に進み、華北の低気圧は日本海に進み前線を伴います。また九州の南海上には停滞前線が現れます。
九州南海上の前線上に低気圧が発生します。この時点で日本付近は南北に並ぶ3つの低気圧の深い気圧の谷となっています。
日本海西部から進んできた低気圧がその北の低気圧を吸収する形になり990hPaと発達してきます。
北側の低気圧はオホーツク海に進み、さらに発達して980hPaとなります。前線が閉塞化します。南岸の低気圧は関東南部に進んできます。
オホーツク海の低気圧は前線が消滅し、衰弱期に入ってきました。関東南部の低気圧は日本の東に進みます。
日本の東の低気圧は北側の低気圧が残した前線と一体化して日本のはるか東を進みます。
オホーツク海の低気圧はゆっくりとした速度で進み衰えてきました。日本のはるか東の低気圧の前線上のカムチャツカ半島には低気圧が発生しました。
日本のはるか東の低気圧とオホーツク海の低気圧は衰えて消滅します。
カムチャツカ半島の低気圧のみ残ります。
カムチャツカの東の低気圧は東進し、天気図の範囲から出ていきます。